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ベルリン、サンダンスをはじめ、世界が絶賛!
17歳の少女たちが向き合う世界を鮮やかに活写した物語。
愛想がなく、友達も少ない17歳のオータム。予期せぬ妊娠をしたことで、いとこのスカイラーと共にペンシルベニアからニューヨークへ向かう。その旅の中で、彼女たちが常に向き合っている世界が浮き彫りになってゆく。女性であることで感じつづける痛み、女性であることを利用して生きていく機知、弱音を吐かない強がり、ただ寄り添うやさしさ、多くを語らずとも感じられる繋がり……。
少女ふたりの数日間を描いたロードムービーというミニマムな作りながら、どの国にも通じる、思春期の感情と、普遍的な問題をあぶり出し、ベルリン国際映画祭銀熊賞、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞を獲得するなど世界中の映画賞を席巻! ロッテン・トマトでも99%(2021/4/22時点)の超高評価を得ている。大きな出来事が起きなくても、夢中で彼女たちの行方を見守る……現代を生きる我々の心に刺さる物語が誕生した。
主演のシドニー・フラニガンが全米で賞を総なめ!
バリー・ジェンキンスらが製作を強力バックアップ!
主人公オータムを演じるのは、新星シドニー・フラニガン。デビュー作であり、歌声も披露した本作の演技が喝采を浴び、全米の映画賞でブレイクスルー賞、女優賞を総なめにしている。スカイラー演じるタリア・ライダーもスティーブン・スピルバーグ監督作品『ウエスト・サイド・ストーリー』の出演が決定している注目株。また、エンディング曲を提供したシャロン・ヴァン・エッテンが、オータムの母役として出演しているのも見逃せない。俳優たちの素晴らしい演技により、本作に生き生きとしたリアリティが与えられた。
監督は本作が日本で劇場初公開となるエリザ・ヒットマン。前作「ブルックリンの片隅で」(17)でサンダンスの監督賞を受賞した新鋭監督だ。撮影はアニエス・ヴァルダ監督やヴィム・ヴェンダース監督との協働で知られるエレーヌ・ルヴァール。映画音楽を手掛けたのは、シンガーソングライターのジュリア・ホルター。そして、『ムーンライト』の監督・脚本のバリー・ジェンキンスとプロデューサーのアデル・ロマンスキーほか、強力なプロデューサーたちが製作に名を連ねている。
ペンシルベニア州に住むオータムは、愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生。ある日、オータムは予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニア州では未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている、いとこであり唯一の親友スカイラーは、オータムの異変に気づき、ふたりで事態を解決するため、ニューヨークへ向かう……。
オータム/シドニー・フラニガン
Autumn/Sidney Flanigan
1998年10月19日、アメリカ、ニューヨーク州バッファロー生まれ。バッファロー芸能アカデミー高校で音楽を専攻、その後バッファロー州立大学で演技クラスを受講した。ヒットマン作品の編集を長年担当するスコット・カニンガムが彼女を発見し、本作で映画デビューを飾る。本作の演技により、数々の俳優賞を獲得。待機作として“Rounding”(アレックス・トンプソン監督)がある。シンガーソングライターとしても活躍し、Starjuiceというバンドのフロントマンでもある。労働者階級の町、人間関係、不安、ティーンエイジャーの怒りを表現する楽曲をアコースティック・ギターにのせて歌っている。
スカイラー/タリア・ライダー
Skylar/Talia Ryder
2002年8月16日、アメリカ、ニューヨーク州バッファロー生まれ。12歳でミュージカル「マチルダ」のホーテンシア役でブロードウェイに出演。また、15歳にしてミア・マイケルズ監督・振付による、ダンスによって社会正義を訴えた短編映画“Only we know”を製作した。21年はスティーブン・スピルバーグ監督『ウェスト・サイド・ストーリー』(12/10公開予定)に出演、ブロードウェイの常連やビッグ・スクリーンを飾った著名俳優と共に、ジェッツのコーラスを務めている。英国版VOGUEの「2021年ハリウッドの新時代をリードする6人の俳優」に選出されている。
ジャスパー/セオドア・ペレリン
Jasper/Théodore Pellerin
1997年6月13日、カナダ、ケベック州モントリオール生まれ。「エンドルフィン」(15/アンドレ・ターピン監督)、「僕のまわりの悪魔」(15/フィリップ・ルサージュ監督)、『たかが世界の終わり』(16/グザヴィエ・ドラン監督)に出演。2017年、“Never steady never still”(キャサリーン・ヘップバーン監督)により、トロント国際映画祭2017ライジング・スター賞を獲得。主な出演作に、『ある少年の告白』(18/ジョエル・エドガートン監督)、アカデミー賞®外国語映画賞カナダ代表となった主演作“Chien de garde”(18/ソフィー・デュプイ監督)、『インフィニティ』(18/ジェイソン・ストーン監督)、“My Salinger Year”(20/フィリップ・ファラドー監督)などがある。
オータムの義父/ライアン・エッゴールド
Autumn’s stepfather/Ryan Eggold
1984年8月10日、アメリカ、カリフォルニア州レイクウッド生まれ。2006年にTVドラマ“Related”で俳優デビューし、映画・TVドラマで幅広く活躍中。17年には『ウェディング・ゲスト』で脚本・監督を務めた。アカデミー賞®で最優秀作品賞を含む7部門にノミネートされた『ブラック・クランズマン』(18/スパイク・リー監督)にも出演。その他の出演作は『ラブストーリーズ コナーの涙』(13/ネッド・ベンソン監督)、『パパが遺した物語』(15/ガブリエレ・ムッチーノ監督)、『ラブソングに乾杯』(16/ソーヨン・キム監督)など。現在はヒットドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」(18~)で主人公のマックス・グッドウィン医師を演じている。
オータムの母/シャロン・ヴァン・エッテン
Autumn’s mother /Sharon Van Etten
1981年2月26日、アメリカ、ニュージャージー州ベルヴィル生まれ。ミュージシャン、女優など幅広く活躍している。2016年、Netflixオリジナルドラマ「The OA」で女優デビュー。シンガーソングライターとして、09年、“Because I was in Love”でデビュー。10年と15年に来日し、コンサートを開催している。19年1月に5枚目のフルアルバム“Remind me Tomorrow”をリリース。収録曲「Seventeen」はオバマ前大統領の19年のベストソングのほか、多くの雑誌でも19年ベストソングに挙げられ、ノラ・ジョーンズをフィーチャーした新録バージョンがAmazonで配信された。本作主題歌「Staring at a Mountain」を歌っている。
監督・脚本:エリザ・ヒットマン
Eliza Hittman
1979年、アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。カリフォルニア芸術大学で美術学修士を取得。2013年、『愛のように感じた』(7月公開予定)を製作。サンダンス国際映画祭NEXT部門でプレミア上映され、ニューヨーク・タイムズ紙の批評欄で取り上げられた。17年に製作した「ブルックリンの片隅で」(Netflix配信)は、サンダンス国際映画祭ドラマ部門のコンペティションでプレミア上映され、監督賞を受賞。さらにゴッサム・インディペンデント映画賞でブレイクスルー俳優賞を受賞するなど各国の映画祭を賑わせた。本作が長編映画三作目、日本劇場初公開となる。
撮影:エレーヌ・ルヴァール
Helene Louvart
1964年、フランス出身。世界中で100を超える作品に携わってきた撮影監督。2009年、『アニエスの浜辺』(アニエス・ヴァルダ監督)でセザール賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。3Dドキュメンタリー 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(11/ヴィム・ヴェンダース監督)では、アカデミー賞®最優秀長編ドキュメンタリー賞、英国アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされた。その他撮影監督を務めた作品に『夏をゆく人々』(14/アリーチェ・ロルヴァケル監督)、『幸福なラザロ』(18/アリーチェ・ロルヴァケル監督)、『ペトラは静かに対峙する』(18/ハイメ・ロサレス監督)などがある。エリザ・ヒットマン監督の前作「ブルックリンの片隅で」(17)では、インディペンデント・スピリット賞最優秀撮影賞にノミネートされた。
衣装:オルガ・ミル
Olga Mill
エリザ・ヒットマン監督の前作「ブルックリンの片隅で」(17)に続き、本作の衣装も担当。近年では、第91回アカデミー賞®脚本賞ノミネート『魂のゆくえ』(17/ポール・シュレイダー監督)、『ヘレディタリー/継承』(18/アリ・アスター監督)、Netflix配信「タイガーテール -ある家族の記憶-」(20/アラン・ヤン監督)、“Breaking News in Yuba County”(21/テイト・テイラー監督)などがある。
音楽:ジュリア・ホルター
Julia Holter
1984年、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター。カリフォルニア芸術大学で作曲を学び、2011年に“Tragedy”でデビュー。15年“Have you in my wilderness”をリリースし、同年11月には初来日公演を行なった。映画音楽はこれまで“Own Worst Enemy”(12/マイケル・ジュド監督、ジェシカ・スター・ジュド監督)、『ビニー/信じる男』(16/ベン・ヤンガー監督)を手掛けてきた。
プロデューサー:アデル・ロマンスキー
Adele Romanski
1982年、アメリカ、フロリダ州生まれ。『アメリカン・スリープオーバー』(16/デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督)の製作を手掛け、ドーヴィル・アメリカ映画祭とサウス・バイ・サウスウェスト映画祭で審査員特別賞を受賞した。バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』(16)はアカデミー賞®で作品賞含む3部門、ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞。17年、バリー・ジェンキンス、サラ・マーフィー、マーク・セリアクと共同で映画製作会社パステルを設立した。
プロデューサー:サラ・マーフィー
Sara Murphy
『ミッチとコリン 友情のランド・ホー!』(14/アーロン・カッツ監督、マーサ・スティーヴンズ監督)を製作し、インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞を受賞。2016年、アマゾン・スタジオ・プロデューサーズ・アワードをアデル・ロマンスキーと共に受賞し、ヴァラエティ誌の「注目すべき製作者」の一人に挙げられた。その他、『ビール・ストリートの恋人たち』(18/バリー・ジェンキンス監督)、「ANIMA」(19/ポール・トーマス・アンダーソン監督/Netflixオリジナル短編映画)などの製作に携わっている。
製作総指揮:ローズ・ガーネット
Rose Garnett
2017年よりBBCフィルムズ(英国放送協会・映画製作部門)代表を務める。エリザ・ヒットマン監督作品に惚れ込み、本作に携わることとなった。近年では、第88回アカデミー賞®主演女優賞受賞『ルーム』(15/レニー・アブラハムソン監督)、第91回アカデミー賞®主演女優賞受賞『ジュディ 虹の彼方に』(19/ルパート・グルード監督)、サンダンス映画祭2020正式出品『サンドラの小さな家』(20/フィリダ・ロイド監督)、『アンモナイトの目覚め』(20/フランシス・リー監督)などに携わっている。
どうしてこんなことになったのか、少女は語らない。
その静かなシーンで彼女が見せる涙は、多くの女性が「なかったこと」にしていたものを呼び起こすだろう。
リアルにして詩的、控えめにしてパワフルな、
人の記憶にこびりつく映画。
ブレイディみかこ
ライター
主人公の葛藤と苦しみが画面から手を伸ばし見てる者の心臓をもぎ取る名作。
静かでテンポを乱さないのに、何故ここまで熱く訴えることが出来るのか。
見事なスクリプトに命を吹き込むのはシドニー・フラニガンとタリア・ライダー。
二人の輝きは始まったばかりだ。
ハリー杉山
タレント
語らない彼女、聞かない彼女の、短いけれど長い旅路。
こんなにも切実に、早く朝が来て欲しいと願ったことはない。
これが傑作でなければ何がそうだというのだろう。
松田青子
作家
『Never Rarely Sometimes Always』
原題の真意に心が震えた。
圧倒的リアリティ。

この映画の中で織り成されたセッションは唯一無二だ。
滝藤賢一
俳優
最後まで祈るように見守った。
彼女たちの戸惑いや屈辱は、そのまま私たちのもの。
唯一の救いは黙って手を握ってくれる少女と女性がいたことだ。
こだま
作家
ティーンエイジャーだったあの頃、「男に生まれれば良かったのに」と何度思っただろう?
今だって思う。
でもその痛みは、自分だけのものじゃない。
独りじゃない。
佐久間裕美子
文筆家
久々に、映画を観て眠れなくなってしまった。
うつろな瞳に映るのは、どこまでも悲しい現実で。
「4ヶ月、3週と2日」と共に、
生涯心に残る映画だ。
ふくだももこ
映画監督/小説家
激しい怒りはみせず、眠れないほどの不安と戸惑いをただ押し込めた、彼女達の瞳がいつまでも忘れられない。
朝倉あき
女優
女性というだけで向けられる汚れた目や手。
柱に隠れてこっそりと繋がれる小指はとても儚く悲しくて、強い。
Julia Holterのスコアもとても素晴らしかったです。
Homecomings 福富優樹
ミュージシャン
17歳の孤独は、心がヒリヒリと痛く、
胸を締め付けられるような切なさがある。
映画の彼女達や、あの時の自分にも、"もっと自分を大切にして"と言ってあげたい。
かつて17歳だった全ての人に観てほしい映画だった。
瀬戸あゆみ
モデル/Dear Sisterhoodディレクター
今年いちばんの〝隠れ名作〟!
ああ、なんてことだ。
クロエ・ジャオに続いてもうひとり、新しい巨匠が現れた。
樋口毅宏
作家
仕掛けも伏線もなく、
女の人生の重要な、否応なしにやってきて過ぎ去る時間だけが丁寧に切り取られている。
そうだった、流されるだけで精一杯だった。
鳥飼茜
漫画家
とても静かな映画だが、心はどこまでもかき乱され、
最後まで目が離せない。

女の子から見たこの世界がいかに過酷で理不尽であるかを改めて思い知らされた。
トミヤマユキコ
ライター/少女漫画研究者
何やってるんだ、男たち。。。
「相手を尊重するっていうのはさ、、、」と説教してみても、届かないだろう。
心にすっと寄り添う女性たちの姿に、人間性を学ぶ映画だ。
木村草太
憲法学者
「女である事」の周りにいつでもジトっと付き纏う、不安や警戒心、不甲斐なさ、情けなさ、怒り、虚無感といった不条理を、どこまでもリアルに描き切った作品。
彼女たちにとっては耐え難いほどに長く感じたであろうたった数日間の非日常的体験が、今も世界のどこかに存在する誰かの現実なのだと打ちのめされます。
自分にも当たり前にあり得た物語。
多くの大人たちに届いてほしいと切に願います。
辻愛沙子
アルカCEO/クリエイティブ・ディレクター
映画はフィクションであり嘘の世界だ。
けれど、これは紛れもなく
今、世界のどこかで声に出せない
孤独や怒りや苦しみを抱えた人々の
嘘のない現実が映っている。
どうか多くの人々に観てほしい。
枝優花
映画監督/写真家
この世界にはオータムが抱えているような誰にも吐き出せない小さな"秘密"がたくさん隠れていて、それはニューヨークにもパリにも東京にもどの路地裏にも潜んでいて、そして簡単にかき消されてしまいます。
それでも僕たちは、日常の中に潜むその小さな秘密を一つ一つ丁寧に掘り出していかなくてはいけないのだ。
この映画そのものにセリフは少ないが、声にはならないたくさんの声が聴こえます。僕にはそう聞こえました。
ROTH BART BARON 三船雅也
音楽家
ヒロインの相手の男は一切出てこない。
妊娠に関して、
女性の体と心と生活が引き受けるものの圧倒的偏りを、
この父親不在の映画は偽りなく描き出している。
鴻巣友季子
翻訳家
近くに頼れる大人が一人いたら、彼女たちは旅に出る必要すらなかったかもしれない。
社会の、大人の責任を問われる作品でした。
シオリーヌ
助産師/性教育Youtuber
親に打ち明けられない予期せぬ妊娠という困難な状況を、友情を力として乗り越えていく17歳の少女たちのリアルな数日間。
アメリカでも性と生殖の権利は担保されず、中絶反対のクリニックで悪質な診療に遭う場面では胸が痛むが、一方女性の安全と自己選択のために力になってくれる医療機関の対応は専門職でも勉強になる。
主人公の気持ちになって観て欲しい、素晴らしい作品。
宋美玄
医学博士・産婦人科医
彼女の前に立ちはだかる絶望。
その絶望をめくると、かすかな希望が見えてくる。
しかし、その希望は、本当に希望なのだろうか。
この社会を生きるそれぞれが考えなければいけない問題がいくつも詰め込まれている。
武田砂鉄
ライター
歪みきった世界を変える可能性を秘めた映画なのか。
我々が生きる現実から産まれてしまった映画なのか。
本作の定義は、各々の価値観次第で斯くも揺らぐ。
SYO
映画ライター
敬称略/順不同


★★★★★
女性の友情をつぶさにとらえた完璧な肖像画。
力強く、深い感動を与えてくれる。
The Observer
語り継がれる映画だ。
RogerEbert.com
ノックアウト!
女同士の友情と連帯と勇気を描いた、感動的な作品。
The Hollywood Reporter
今こそ必要な並外れた映画。
Entertainment
絶妙!
静かなる圧倒的存在感。
LA Times
誠実さと強く結ばれた
友情の物語。
観るべき映画だ。
Wall Street Journal
斬新かつ過激な旅。
NY Times
傑出している!
The Telegragh
心と気持ちを変える
真の可能性を秘めている。
Vanityfair
宝石のような映画
Variety
驚異的!
Deadline
鮮明でリアル。見逃すな!
Heat